ジョン・レノンの「イマジン」は、もう何千回と聴いている気がします。
「想像してごらん、天国なんかないと。
国も、殺す理由も、宗教もないと、想像してみよう」
世界平和の願いを歌い、湾岸戦争や9・11同時多発テロ等戦争の時には放送禁止にもなった曲です。
でも本当に世界平和を願っただけの歌なのでしょうか?
「仮定法過去」を使っていると仮定すると、ジョン・レノンのバック・グラウンドが見えてくる気がします。
現在の事実に反する事柄→古文でいう「ましかば・まし」の「反実仮想」です。
イマジンは、その現在の事実を述べた曲かも知れないと思うのです。
イマジン (ジョン・レノン)天国が目の前にある(これは事実だ)地下には地獄がある(これも事実だ)我々の上には空があるだけではない(当たり前だよね)我々は現世だけでなく来世のためにも生きている(これも当たり前のことだ)国民性の違いは 確かにある誰だって必ず死ぬし他の生物の犠牲なしには 生きられない宗教の違いも 確かにある我々は平和に生きているだけではないのが 事実だ人は所有しないと 生きていけない欲張ることも しょっちゅうある飢えることだって たまにあるだからこそ 理想を語ろうみんなで 世界を分かち合うのだ世界はきっと 一つになる
最後は仮定法過去ではなく、未来形になってしまいました。
ジョンには天国があることが、空気のように当たり前のようですね。
日本人はもともと天国の存在など信じていない人が大半なのでしょう。
ですから「天国がない」といわれても、日本人には当たり前としか思えません。
そこが「神」や「天国」「キリスト」を信じているキリスト教徒と違うところです。
だからこそ、「天国はないと思え」と命令形で言うこの曲は西洋の世界では衝撃的だったのでしょう。
早英ゼミナール 塾長 矢頭嘉樹