「和をもって貴しとし、忤(さから)うことなきを宗とせよ。」 聖徳太子の17条憲法の第1条です。
聖徳太子は天皇中心の国家を作り、仏教の力で国内をまとめようとしたのですが、その太子は17条憲法の第1条で、「和」が大切だと言っています。
この言葉には「輪になって話し合っている、円陣を組んでいる」イメージがあります。天皇より仏教より大切なものは「人々の和・・・話し合い」だということです。
今回の「ワールド・カップ・サッカー」の日本チームが感動を呼んだのはこの「和・輪・環」になっている姿だったのではないでしょうか。最後に「PK戦」という「個人戦」で決まってしまったのは、勝敗の皮肉でした。
参考までに、最近の歴史教科書では「聖徳太子」という名前より 「廐戸皇子」の方が 優先されています。 「イエス・キリスト」を「馬小屋イエス」と呼ぶようなものでしょうか。
そういえば、「聖徳太子」を描いた映画を見たことがないのですが、どなたか ご存知でしょうか。伝説は伝説として、「優れた人物」として描いた映画があっていいと思うのですが。聖徳太子を「超能力者」として描いたマンガは見たことがあります。 「大化の改新」は数年前NHK・TVで見ました。
NHKの「大河ドラマ」は、日本人の歴史知識を増やす上で、かなり役立っていると 思うのですが、時代が「戦国時代」と「幕末」に偏りすぎています。 卑弥呼の時代や、平安時代、室町時代も魅力的な時代なのですが、 視聴率が取れないのでしょうか。それなら2時間ドラマでも、別枠でも、民放でも バラエティでない「歴史ドラマ」を期待します。
最近の教科書からの話題を少し・・・
中大兄皇子と中臣鎌足が蘇我入鹿を 暗殺した事件は 「乙巳の変(いっしのへん)」 と今の教科書にはあります。 大化の改新はその後の一連の改革を指します。
また今の教科書では、金閣寺ではなく「金閣」、銀閣寺ではなく「銀閣」と呼びます。
他に「足利尊氏」の髪振り乱した落ち武者姿の絵や「源頼朝」の 凛々しい姿も、本人かどうか疑わしいという理由で教科書からは消えています。
私の習った時代とは大分違ってきていますね。