以前「中1ショック」という記事を書いたことがありますが、今日は「中2危機」です。
中学1年生は、まだ小学生とそれ程変わらず、子供っぽいところが多いのですが、中学2年生となると急に大人びてきます。いわゆる反抗期に入ってくるのですね。
親と話さなくなり、声に出す言葉といえば「腹減った」とか言えばまだいい方で、何を考えているのか全く分からなくなります。
これが中3になると高校受験が近づいてくるので、良くも悪くも「受験高校決定」に関して「親子の話し合い」を持たざるを得なくなります。
その狭間が中学2年生です。
本をよく読む生徒であればまだ良いのですが、本も読まず親や先生と必要最小限しか話さないような生徒は、自分の意見をきちんと言えないし、人の意見も聞こうとしなくなります。
するとどうなるでしょうか。
「国語」や「社会」の成績が極端に悪くなります。
人の意見を受け入れられないのですから当然かも知れません。
但しここでは、何らかの理由で「聞けない、話せない生徒」のことではなく、「話そうとしない、聞こうとしない生徒」のことを言っています。誤解無きよう。
「話そうとしない、聞こうとしない」生徒は、友達とは必要以上に話をします。
ではどうすればいいでしょうか。
いくらガミガミ言っても「聞く耳」を持っていないのですから無駄です。
答えは「待つこと」ではないでしょうか。
「勉強しろ!勉強しろ!」とうるさく言って勉強するなら、こんな楽なことはありません。
勉強の楽しさを知っている子供は言わなくても勉強するし、しない子は勉強しろと言われたからといってもなかなかしません。
親と顔を合わせれば「勉強、勉強」と言われるのでは、ますます反抗するだけです。
それよりも、一緒にテレビを見て感想を言い合ったり、話題の本について親が感想を言ったりする方がよっぽど良いと思います。
同じ部屋にいて、親も何かしていることが大切です。
同じ部屋にいると、聞いていないようで子供は親の言うことを聴いているものです。
子供の反応は最初の内はあまり気にしないこと。
何か反応があればすかさずそれに「いい反応」を返すのが良いと考えます。
中学2年生の生徒には、「見守りながら待つ」を心がけたいものです。
早英ゼミナール
塾長 矢頭嘉樹