数年前に話題になった「サピエンス全史」について、前回の「人類の誕生」に関連して紹介していきます。
「サピエンス全史」はイスラエルの歴史家である「ユヴァル・ノア・ハラリ」の世界的ベストセラー」です。人類の誕生について、この本に触れないわけにはいきません。
まずこの本によると、人類は元々一種類ではなく、色々な種が存在していたということです。
犬の中にトイプードルもいれば、柴犬やドーベルマンもいるようなものです。
それが現在では人類は「ホモ・サピエンス」1種類になってしまった、なぜだろうというのが本書の前半のポイントです。この場合黒人や白人の人種の違いのことではなく、現生人類はすべて「ホモ・サピエンス」だけだという意味です。
今から600万年まえ、人とチンパンジーの祖先が分れました。最初の人類は「サヘラントロプス」と考えられています。400万年前、猿人(アウストラロピテクス)が現れ、道具の使用、火の使用を行っています。
さらに、少なくとも5万年前まで、6種類の人類(ヒト)が存在していました。
ホモエレクトス(直立のヒト)200万年前から5万年前まで
ホモフローレシエンス(ホビット?)80万年前から5万年前まで
ホモルゾネンシス(ルソン島人)70万年前から5万年前まで
ホモデニソワ(デニソワ人)30万年前から5万年前まで
ホモネアンデルターレンシス(ネアンデルタール人)30万年前から3万年前まで
ホモサピエンス(賢いヒト)30万年前から現在まで
ほぼ5万年前には、ホモサピエンスとホモネアンデルターレンシスを除いて絶滅しています。
これは現生人類によって絶滅させられたのでしょう。
その後、ホモサピエンスとネアンデルタール人の間で壮絶な争いがあり、ホモサピエンスが勝利しました。
ネアンデルタール人は脳の容積も大きく、体格もホモサピエンスより優れていたのに、なぜホモサピエンスは勝利できたのか?
ハラリはサピエンスに「虚構を信じられる力」が備わったからと考えています。これを「認知革命」と呼びます。
噂話から王の存在や宗教を信じる力が備わり、集団で行動することにより、単なる動物の1種をこえ社会集団から歴史を認識するにまでいたりました。