国語について。
国語は各科目の基礎となる科目であることは、誰もが分かっているはずですが、それでは、どうやって勉強したらよいか誰もが悩む問題でもあります。
「作文教室」のところで、国語力には3つあると書きました。「知識」「表現力」「読解力」です。
「知識」をどうやって身につけるか。
例えば本を読んでいて、分からない語句は辞書で調べることもその一つです。
「表現力」をつけるには、適切な指導者が必要だと思います。
作文なり小論文なりを添削してもらえる指導者です。
では「読解力」をどうやって身につけるか?
王道はありません。文章を読むことです。
本を読む、あるいは文章を読むということについて、2種類の読み方があります。
「多読」と「精読」です。
一見両立しそうにない2つの読み方ですが、そんなことはありません。
「数多くの文章を読む」こと「じっくりと読むこと」は両立します。
多読といったって、何を読めばいいのか?
なんでもいいというと無責任でしょうか?
でも実際そうです。興味が湧くかどうかは読んでみないとわかりません。
とにかく面白そうな本を読んでいく。そのうち好みのジャンルが見つかりますよ。
国語の読解問題が苦手な生徒は、今日からでも「精読」して見て下さい。
テキストをやっていて、分からなかった文章、北辰テストの評論文、センター試験の過去問、学年により内容は違いますが、やり方は同じです。
設問をやるのではなく、何回も課題文を読んで下さい。繰り返し読むことが大切です。
3回までは辞書も何も使わず、ひたすら黙読あるいは音読する。
そのうち、この語句の意味が分かれば、全体の意味が取れるのになあ、という状態になれば辞書を引きましょう。
そうして、更に読み込んでいきます。
入試に出る文章、模擬試験に出る文章は、長さもちょうど良く、よく考えられていますので、じっくりと読んでいきましょう。
1つの文章を精読し、繰り返し読むことは時間が掛かりますが、読解力を上げる最良の方法です。