塾で教える日本の歴史 ⑭ 室町幕府(室町時代)

建武の新政

北条氏を滅ぼした後醍醐天皇は、自らが中心となって直接政治を行ないました。これを建武の新政といいます。

後醍醐天皇は天皇や貴族中心の政治を行ない、武士を重んじなかったため、武士の不満が高まり、後醍醐天皇に協力した足利尊氏ではありましたが、源氏の血を引く武士の代表として兵をあげました。これにより建武の新政は2年ほどでくずれます。

 「いざ、斬新(1334年)な建武の新政」 ちっとも斬新ではなかったですけれど。

南北朝と室町幕府

足利尊氏は京都に新たに天皇を立て(北朝)、後醍醐天皇は吉野(奈良県)に逃れたので(南朝)、二人の天皇が並び立ちました。

以後約60年続いたこの時代を「南北朝時代」とよびます。

足利尊氏は北朝より征夷大将軍に任命され「室町幕府」を開きました。

 「足利の 一味さわいで(1338年)室町幕府」

室町幕府は執権にかわって将軍の補佐として「管領」をおき、「半済令」や「守護請」など守護の権限を強め全国の武士をまとめていきました。守護は次第に力を強めていき、一国を支配しその地位を世襲するようになると「守護大名」となっていきました。

前の幕府の所在地鎌倉には「鎌倉府」が置かれ、足利氏の一族が「鎌倉公方」として関東を支配しました。

※守護は、守護→守護大名→戦国大名と力を強めていきましたが、江戸時代の「大名」になるとまた力が弱くなっていきます。

足利義満

3代将軍足利義満は京都の室町に「花の御所」を構えたので「室町幕府」と呼ばれます。

「天皇になろうとした将軍?」足利義満で覚えておきたいこと。

南北朝の統一・・・「義満が いざくに(1392年)まとめて南北統一」

日明貿易・・・「倭寇」と区別するため「勘合札」を使ったので「勘合貿易」と呼ばれます。

京都の北山に「鹿苑寺金閣」を造営。

室町時代の民衆の生活

農業では、二毛作が全国に広がり、肥料に牛馬のフンや堆肥を使うようになりました。

農村での自治組織「惣」では、村のおきてを定め団結し、土倉や酒屋を襲って借金の帳消しを求める「土一揆」がおこりました。

1428年の「正長の土一揆」が有名です。 「みんなで いっしょにやろう(1428年)正長の土一揆」

商業では、定期市が広く各地に生まれ、開催日数も増えました。土倉や酒屋(金融業者)は同業者ごとに「座」と呼ばれる団体を作り、武士や寺社にお金をおさめて、営業を独占する権利を得ていました。

応仁の乱と戦国の世

8代将軍足利義政は京都北山に「慈照寺銀閣」を造ったことで有名ですね。

しかし義政の跡継ぎ争いで、細川勝元と山名宗全が介入し、ついに1467年京都を主戦場とし10年にわたる「応仁の乱」がおこりました。

この争乱で室町幕府の力は弱まり、以後戦国時代へと突入します。間違えてはいけないのは、室町幕府自体は1573年に織田信長に滅ぼされるまで続いています。

 「人の世むなし(1467年)応仁の乱」

京都では、武士と農民が一体となって守護大名を倒し、8年間にわたり自治を行なった「山城の国一揆」があり、加賀では一向宗(浄土真宗)が中心に「加賀の一向一揆」がおこり、約100年に渡って自治を行ないました。

 「農民が 意地で反抗(1485年) 山城国一揆」  「意思はハッキリ(1488年)一向一揆」

戦国時代には下の者が実力で上の者を倒す「下剋上」の風潮が広がり、守護大名が倒されたり、成長したりして「戦国大名」が出現しました。

戦国大名は平地に城を作り、家来や商工業者を集めて「城下町」をつくり、独自の「分国法」を定めて領国を支配しました。

歴史ドラマなどで繰り返し登場する「戦国大名」ですが、有名な人だけ紹介します。

北条早雲・毛利元就・島津貴久・今川義元・上杉謙信・武田信玄・・・うしろ二人は「川中島の戦い」で有名です。「天と地と」「風林火山」・・・

都市も発達し、日明貿易や日朝貿易で「博多」や「堺」が自治都市として栄えました。

室町文化

南北朝時代には、南北朝動乱を描いた「太平記」が書かれました。

足利義満の「北山文化」では「鹿苑寺金閣」が有名ですね。

金閣は1階が公家の「寝殿造り」2階が「武家造り」3階が「禅宗仏殿造り」になっています。貴族と武士と禅の融合ということです。

また観阿弥・世阿弥親子による「」が義満や寺社の保護を受け、広く上演されました。

足利義政の「東山文化」では、「慈照寺銀閣」が建てられ、簡素で気品がある文化が発展しました。

銀閣と同じ敷地にある「東求堂同仁斎」は床の間に違い棚があり「書院造」と呼ばれて現在の和室の元になったといわれています。

そのほか、東山文化では「龍安寺の石庭」「雪舟の水墨画」があります。また一寸法師などの「御伽草子」や能の合間に演じられた「狂言」など民衆へ文化が広がっていきました。

矢頭嘉樹

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