毎回英検は受検者がとても多いですね。
埼玉県の公立で英検・数検・漢検の取得が点数化されるようになったのが、 かなり影響しているようです。
高校受験の為に英検を頑張るというのは、とても良いことですが、英検の本当の良さは、勉強していき、合格していく過程で英語が好きになっていくということではないでしょうか。
英検の指導をしていて、生徒たちがいつの間にか 「英語が好きになった」と言ってくれるのが嬉しいです。
英語に関して、思い出すのは高校の古文で習う「三船の才」のことです。
「大鏡」にある話で、藤原道長が、「漢文の舟」「和歌の舟」「音楽の舟」の三舟で舟遊びをした時のことです。藤原公任が「和歌の舟」で皆の称賛を
浴びたのですが、この人は「漢文の舟」に乗っていたら、更に名声は 高まって いただろうと言ったのです。 この様に日本では昔から「外国語(この場合は漢文)」を重要視していた のですね。
今の日本でも、国語より英語の方が重要視されているように思えます。
これが良いとか悪いとかいう話ではなく、平安時代には「漢文の勉強」から「国風文化」が華開いたように、現代の日本でも「英語の勉強」 から、新しい文化が華開くかも知れません。
村上春樹の小説は、英語の影響が多いように思われますが、 このような「英語学習」から生まれたとしたら、英語を教えている 一人として、励みになります。