高校選びについて、御家庭により二つの異なる考えがあります。
一つは、子供を実力より下の高校に入れて、余裕を持った高校生活を送らせたい、というもの。
高校に入って、ついていけないと困るという考え方です。
無理して勉強させるより、推薦でそこそこの大学に入れればいいということですね。
もう一つは、頑張って少しでも上位の高校に子供を入れたいという御家庭。
私は後者を勧めます。
合格したのだから、頑張って勉強すればついていけます。
ついていける生徒しか高校は合格させないはずです。
もちろん、高校生になって今以上に勉強に力を入れるというのが条件ですが。
少しでも偏差値上位の高校がいいというのは、何も進学のことだけではありません。
偏差値上位の高校は周りが勉強してきている生徒が多いということです。
勉強だけが人生ではありませんが、
知識を得るために頑張っている生徒は、やはりしっかりした考えを持っています。
通学風景を見ていても、偏差値上位高校の生徒は自信に満ちているように感じます。
埼玉県の公立高校の場合、授業内容は殆ど偏差値どおりです。
つまり偏差値から期待される内容の授業進度であり、深度であるということです。
偏差値60の高校なら、大学一般入試を狙える最低ランクの授業は出来ています。
(逆にいえば偏差値50台では有名大学入試には対応できないということです。)
65であれば、授業内容は更にアップし、早慶上智や国立入試レベルまでカバーできます。
偏差値65以上の公立高校なら十分価値はあるでしょう。
一方この時期私立単願にする生徒が増えてきます。
単願だと上位高校あるいは上位コースを狙えるからです。
65以上の公立が難しい場合、私は私立高校を薦めます。
公立より私立の方を選ぶご家庭が増えるのは私は良いことだと考えます。