海野凪子という日本語教師の書いた「日本人の知らない日本語」1・2の2冊をとっても楽しく読みました。去年だかTVでもやっていましたね。
この本の中で、敬語についての部分がとてもよかったので、ご紹介します。
「凪子先生おられますか?」は文法的には間違い。「おる」は居るの謙譲語なので、「られる」をつけても尊敬の形にならない。
「おっしゃられた」は「おっしゃる(尊敬語)」+「られる(尊敬形)」で二重敬語になってしまう。「おっしゃった」でいい。
「ご苦労さま」は目上の人には使わない。目上の人には「お疲れさま」がよい。
「頑張って下さい」も目上の人には使わない。「お疲れのでませんように」がいい。
「お疲れの出ませんように」はとても美しい日本語ですね。