国語力は三つの要素から成り立っていると考えます。
一つ目:読解力
読解力とは課題文を読み取る力のことです。
小説文なら登場人物の心情を、評論文なら作者の意見を把握する力になります。
答えは必ず文中にあります。
設問と課題文を集中して読み込むことにより、答えの在り処が分かってきます。
小説文なら登場人物の行動から心情を推し量ることができます。
評論文では作者は常識とは少し違う意見を述べることがありますが、さらに深く読み込むと作者の意見がここに書いてあると発見できます。
多くの読書をし、様々な考えが世の中にはあるのだと知ることで、作者の意見を受け入れられるようになっていきます。
読解力は多読と精読から育まれると考えています。
二つ目:知識
漢字や語句、文法の知識です。
小学生なら慣用句やことわざ、中学生ではそれに加え故事成語、四字熟語などの知識が必要になってきます。
知識は読解力とも密接に関係しており、語句の知識がないために文章が読めないこともあります。
受験によって語句の知識が広がる側面もありますが、受験生でなくても日ごろから読書によって知識を広げていくことが大切です。
三つ目:表現力
表現力には文章による表現としての作文と、会話による表現が含まれます。
学習等による外部からの刺激を整理し、考え、判断し、言葉によって表現することが自己表現です。
表現することは骨が折れ、億劫なことですが、物事を理解するための大切な作業なのです。
当塾の作文教室ではこの表現力を養います。