久しぶりに 村上春樹の「ノルウェイの森」を読み返しました。もっと古い小説かと思っていたら、 1987年ですから、23年前のこと、私はもう30歳を越えていた時なのですね。
読みながら、混乱していた学生時代を思い出し、何だか哀しくなってきましたが、 最後で「緑」との新しい生活を 暗示する場面があり、救われたような気がします。23年前には全然読みとれていなかったのだなあという感想です。
さて、「ノルウェイの森」といえば、ビートルズの曲です。
「ノルウェイの森」の原題は「NORWEGIAN WOOD」で、「ノルウェイ製の家具」又は「ノルウェイ調の部屋」という意味です。
「ノルウェーの森」とは厳密にいえば誤訳なのでしょうが、深い森の中を彷徨うイメージがあり、シタールの響きと とても合っている良い邦題だと思います。 また、副題として「THIS BIRD HAS FLOWN」つまり「この鳥は飛んでいった」とありますので、 ひょっとしたらジョン・レノンは、鳥が飛んで行ってしまった所(森→ノルウェイの森)のイメージも 持っていたのかも知れません。そうなると、「ノルウェイの森」は誤訳ではないということになります。
ファンタジー風に訳してみました。
ノルウェイの森(ビートルズ)
昔 不思議な少女に逢った
いや 少女が僕に逢ったというべきか
部屋までついていくと
そこはノルウェイ調の素敵な部屋
どこに座ってもいいわよ
と言われたが
椅子なんてなかった
それで 床に座り
二人でワインを飲んだ
二時までおしゃべりをしていたら
朝から大事な仕事があるの
と素敵な笑顔
ベッドもなかったので
バスルームで寝るしかなかった
目が覚めると
彼女は消えていた
鳥になって
飛んで行ってしまった
素敵なノルウェイの森に
僕は暖炉に火をつけて
ぼんやり座っていた
僕も行ってみたいな
ノルウェイの森に
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