国語力は三つの要素から成り立っていると考えます。

一つ目:読解力
読解力とは課題文を読み取る力のことです。
小説文なら登場人物の心情を、評論文なら作者の意見を把握する力になります。
答えは必ず文中にあります。
設問と課題文を集中して読み込むことにより、答えの在り処が分かってきます。
小説文なら登場人物の行動から心情を推し量ることができます。
評論文では作者は常識とは少し違う意見を述べることがありますが、さらに深く読み込むと作者の意見がここに書いてあると発見できます。
多くの読書をし、様々な考えが世の中にはあるのだと知ることで、作者の意見を受け入れられるようになっていきます。
読解力は多読精読から育まれると考えています。

二つ目:知識
漢字や語句、文法の知識です。
小学生なら慣用句ことわざ、中学生ではそれに加え故事成語四字熟語などの知識が必要になってきます。
知識は読解力とも密接に関係しており、語句の知識がないために文章が読めないこともあります。
受験によって語句の知識が広がる側面もありますが、受験生でなくても日ごろから読書によって知識を広げていくことが大切です。

三つ目:表現力
表現力には文章による表現としての作文と、会話による表現が含まれます。
学習等による外部からの刺激を整理し、考え、判断し、言葉によって表現することが自己表現です。
表現することは骨が折れ、億劫なことですが、物事を理解するための大切な作業なのです。
当塾の作文教室ではこの表現力を養います。

1生のみなさんへ 数学を得意にする方法 

早英ゼミナール

塾長 矢頭嘉樹

中学生活が始まりました。部活も本格的に始まってきます。

今は勉強に部活に、忙しい日々を送っていることと思います。

さて小学校の算数が中学校では「数学」と名前が変わりました。

名前が変わっただけではありません。解き方も変わってきます。問題を解くときの心構えや勉強の仕方も小学の時とは違ってきます。

中学校の最初に押さえておくべき原則を伝えておきます。

1 まず、数学用語を正確に理解しよう 

小学校の算数と中学校の数学で一番違うのは、言葉の重要性です。

成績の振るわない生徒の特徴は問題が読めないことにもあります。問題が読めないとは、言葉の意味を曖昧にしたままで問題を解いているということです。

符号とは何か、自然数とは何か、絶対値とは何か、以上と以下、未満・より大きい・より小さい、の違いは何か、正確に言えるでしょうか?

こうした言葉・語句・用語の意味を最初にしっかり覚えていくことにより、数学が上達していきます。

中1の数学は「約束事」を習うことから始まります。

・ゼロより小さい数があるという約束事(負の数の約束事)

・数学は文字を使っていくという約束事(文字式の約束事)

・等式や方程式の約束事

一学期は「方程式」とは何かということをきちんと理解していきましょう。そして方程式を使うと面白く問題が解けるということに感激してほしいものです。

また数学ではできるだけ分数を使っていきます。計算もできるだけ分数で行い、答えは仮分数のままにしておくという約束があります。(約分はしないといけません)分数は割り切れないということがないですからね。一方理科では小数を使うのが原則です。

2 暗算をしない。解き方のプロセスを残しておくことが大切 

 小学の低学年では、暗算で答えを出すことが大事でした。九九や10の補数計算をするのにいちいち筆算をするわけにはいきません。それでは遅すぎるからです。

しかし中学以降の数学では、暗算で答えがでるような問題はほとんどありません。場合によっては5行にも及ぶような計算を暗算でするのは不可能です。

 計算をするときに大切なことは、途中式を「縦に書いていく」ということです。できるだけ省略せずに、途中式を縦に書いていくことによって、計算ミスを防ぐことができます。

 方程式を習った後では常識になりますが、=(イコール)を縦に同じ位置に並べていきます。

(例)文字式では

(4X -7)-(2X+5)

=4X-7-2X-5

=4X-2X-7-5

=2X -12

(例) 方程式では

 X+2 =-2X-7

X+2X=-7-2

  3X =-9

  X =-3

人間の目は横についているので、縦に追っていく方が見やすいということです。

縦に揃っていると間違いがあったとしても、見つけやすくなります。

 3 式を導きだす図を描くことが大切

文字式の文章題、方程式の文章題を解く上で、図を描いていくことが必要になってきます。それは教科書を見てもわかると思います。

どんなに問題が難しくなっても解ける生徒、数学ができる生徒とは、図を描けと言われなくても自然に図が描けて、その図を見て問題を解こうとする生徒です。

計算が速くて正確であるからといって、それだけでは数学の応用問題を解けるようにはなりません。図を描いて、図を見て解く癖がついている生徒が、数学の応用問題を解けるようになるのです。

小中高と算数・数学を教えていて楽しいのは、

学年が上がるごとに「数の概念」が広がるということが

生徒に伝わった時です。

整数→少数→分数→負の数ときて、

飛躍的に数の概念が広がるのが、中3の「平方根」です。

でも中学まではまだ「数直線」しかなくて、

高校で「複素数」を習って「複素数平面」に広がるのに、

高校時代やたらと感動した覚えがあります。

この感動を生徒に伝えるのはとても楽しいことです。

私は大学で数学を勉強したわけではないので、大学入試以上の数学は知りません。

複素数以上の数概念、「数立体」とか?「四元数」とは何か? 

これらをいつか勉強したいと思っています。

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 北上尾教室 塾長 矢頭嘉樹

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「大人のための数学勉強法」という本があります。

この本高校生が読んでもとてもためになると思うので紹介します。

ノートの取り方は中学生でも参考になりますよ。

(以下 引用)

ノートを取るのは何のためでしょうか?もちろんそれは、「私は話を聞いてますよ」というポーズのためではありません。人間の記憶というのはかなり曖昧なものですから、今、わかっていること、頭に入っていることでも、しばらくすれば忘れてしまうのが常です。だからこそノートを取ってしっかりと残しておく必要があります。

 しかし、特に学生の場合ですが、ノートは一応取るものの、後でそれを見返すということを念頭に置いていないような書き方をする生徒さんが少なくありません。実際そういう生徒さんは後でノートを見返すということをしません。つまり、授業内容のほとんどは記憶の海の藻屑となって消えてしまいます。そうなると、試験前になって慌てて教科書と問題集を開いてみても、ほとんど独学で勉強するようなものですから、成果が上がりづらいのは当たり前のことです。

 こういう生徒さんの場合にはまず、ノートは先生の満足のためではなく、未来の自分のために書くものだ、ということを教えます。未来の自分のためと思えば、それまで走り書きのように乱雑に書いていたノートも、わかりやすく、丁寧に書こうという気持ちになるものです。

続きは下記へ

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数学の勉強はノートがポイント

早英ゼミナール 塾長 矢頭嘉樹

近隣の中学では、中1の一学期と二学期に「世界地理」、そして中1の三学期に「歴史その1・古代から中世」

中2の一学期と二学期に「日本地理」、中2の三学期と中3の一学期に「歴史その2・近代以降」

中3の二学期と三学期に「公民」をやっているようです。

時間的には、地理分野4、歴史分野3、公民分野2の比率です。

公民の経済分野にあまり時間が取れないのは商学部出身としては残念ですが、入試のことを考えればしょうがないのでしょうね。

気になるのは歴史について、暗記科目なのだから、さっさと教科書を覚えちゃえばいいのに、という意見があることです。

生徒や保護者の方と話していて、「うちの子は歴史が苦手で」という保護者ほど、社会は暗記科目だと思っているようです。

確かに歴史の人物名や事件は覚えていないと困ってしまうわけですが、さて社会が暗記科目かというと、疑問があります。

ただ教科書を読んでいってもあまり面白くありません。知らない人物名や事件の年代を覚えていくのは苦痛とも言えますね。じゃあどうすればいいのか?

社会特に歴史は教科書から得られる知識より、その他から得られる知識の方が大切だと思います。無味乾燥な教科書だけではなく、映像や物語から知識を得てほしいものです。

今の時代ユーチューブもあれば、漫画歴史本もあります。面白いもの、そうでないもの色々ですが、その中から自分が楽しいと思えるものを選んでほしいですね。

授業で人気があるのが、「日本史重要人物クイズ」です。日本史で出てくる人物24人とか50人とかに焦点をあてて、

その人物の業績を選択肢の中から選ばせるというもの。クイズ感覚でやるので面白いのでしょうね。

それで歴史が好きになって、社会は暗記科目なんかじゃなかったと思ってほしいです。

歴史を面白く学ぶといえば、例えば私のブログなんかはいかがですか?

一流大学の受験では、日本史や世界史の「実況中継」という予備校発行の参考書を使いますが、

その実況中継の中学生版を目指したつもりです。

近隣の中学校で「原子記号」を20番まで覚えてくるようにという宿題がでているらしい。

そんな時はこれ!

周期表の覚え方。「原子記号の歌」

光村図書中学3年の国語教科書で、「論語」が取り上げられています。

それが意外と(?)面白く、為になるので紹介します。

取り上げられているエピソードは4つ。

今日はその内の2つを紹介します。

まずは「これを知る者は・・・」

子曰、「知之者、不如好之者。好之者、不如楽之者」

(ある知識について)「これを知っている者は、これを好んでいる者に及ばない。

またこれを好んでいる者は、これを楽しんでいる者に及ばない。」

つまり、好きだという者は、ただ単に知識を持っているだけの者より優れている。

好きこそものの上手なり。

しかし最も勝っているのは、「楽しむ境地に達している者」である。

折角勉強するのだったら、楽しんでしましょうということですね。

生徒に感想を聞くと、「苦手科目はなかなか楽しむことは難しい」ということでした。

次は「学びて思わざれば・・・」

子曰、「学而不思則罔。思而不学則殆。」

「学ぶだけで、自分で考えないと物事の道理を明確につかむことができない。

考えるだけで学ばないと、独断に陥って危険である。」

人や書物から学ぶこと、そして充分考え研究すること、両方が大切ということです。

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 北上尾教室 塾長 矢頭嘉樹

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5月27日は「百人一首の日」だそうです。

1235年藤原定家によって小倉百人一首が完成された日です。

百人一首とは100人の歌人の和歌を一人一首ずつ選んで作った和歌集のことです

こどもの頃から日本人の心にきざまれていますよね。

あなたは何首暗唱できますか?

塾長が好きな和歌は崇徳上皇の歌です。

瀬を早(はや)み 岩にせかるる 滝川(たきがは)のわれても末(すゑ)に 逢はむとぞ思ふ

川の瀬の流れが速いので

岩にせきとめられた

急流が2つに分かれる

しかしまた1つになるように

愛しいあの人と今は分かれても

いつかはきっと

また逢おうと思う

「瀬」は川の浅いところです。

「早み」は「形容詞+み」で原因・理由を表しますね。

「川の瀬の流れが速いので」という意味になります。

ロマンチックな歌ですね。

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朝日新聞が「掛け算の式の順序」問題を取り上げていました。

朝日新聞「掛け算の式の順序」

「8人に鉛筆をあげます。1人に6本ずつあげるには全部で何本いるでしょう?」

8×6=48では小学ではバツかもしれないというものです。式も答えもです。

多分8人×6では48人になるというのが、その理由らしいです。

以前もこの問題を取り上げたことがあります。

次の内容でした。

朝日新聞の書評で「かけ算には順序があるのか」という本が取り上げられていました。

小学2年生で習うかけ算で、「6人に4個ずつミカンを配ると何個のミカンが必要?」という問題で、

「6×4=24」というのは、答えは合っているが、式が間違っていると学校で教えているということです。

どう思います?

「4×6=24」が正解です。4個×6人=24個となって、6人×4個では24人になってしまうというのがその根拠です。

個×○=個、人×○=人というように、サンドイッチになるのが正しい式というのが教科書の説明です。

なぜサンドイッチなのか、分からないですよね。○×個=個ではなぜいけないのでしょうか。

当塾のテキストには、東京書籍の教科書に対応した問題集もあります。それによると、やはり4個×6人=24個といった教え方をしています。

しかしそれだけが正解ではなく、6人×4個=24個でも×を付けたりはしません。

乗法には交換法則がありますからね。乗法の交換法則とは、4×6=6×4のことです。(九九を覚えたらすぐ分かることです)

私は6×4だろうが4×6だろうが、どちらでもよいと思います。

色々調べましたが、やはり数学者の間でも「かけ算には計算の順序はない」ので、どちらでもよいという専門家の方が多いですね。

それに指導要領で4×6しかだめと言っているのではなく、教科書会社の「教師用指導書」でこういう教え方をしなさいと言っているだけのようです。

また古くから論争が続いている問題なのですね。 この問題は調べれば調べるほど奥が深いことが分かりました。 

上記に関して、面白いページがあったのでリンクしておきます。

掛け算の式の順序

http://d.hatena.ne.jp/filinion/20101118/1290094089

http://ameblo.jp/metameta7/entry-10742669809.html

この問題では新聞にもお名前のでている「黒木玄先生」のツイッター・アカウントが面白いので紹介しておきます。

ツイッター・アカウントをお持ちの方は下記をコピーして、貼り付けてください。

@genkuroki

ついでに私の個人アカウント

@yosiyosiyosi123

早英ゼミナール 塾長 矢頭嘉樹

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「英語は動詞を覚えないと、どうしようもないよ。」なんて突然親父ギャグを言って生徒の失笑を買う塾長ですが・・・

実は親父ギャグは日本の伝統なのです。

百人一首にこんな歌があります。

「これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも あふ坂の関」(蝉丸)

「あふ」が、人に「逢う」という動詞と、「逢坂」という地名を掛けているのです。

これを「掛言葉」といいます。掛言葉とは、「日本語の同音異義語を利用して、一つの言葉に二つの意味を持たせる」という和歌の修辞法の一つです。

上の和歌は「これがまあ、あの世間で評判が高い、東国へ下る人も都へ帰る人も、知っている人も知らない人も、ここで別れたり出逢ったりしている、逢坂の関なのか」という意味です。

とてもきれいですが、ダジャレといえばダジャレですよね。これが日本の伝統です。

(掛言葉とダジャレを一緒にするなと日本語学者に怒られるかな?)

他にこんなのもあります。

「来ぬ人を まつ帆の浦の 夕なぎに 焼くや藻塩の 身もこがれつつ」(権中納言定家)

お分かりでしょうか?

来ない人を待ち続ける私は、夕なぎの松帆の海岸で藻塩草(もしおぐさ)を燃やすように、身も心も焼き焦がされてしまいます。

人を待つの「待つ」と松帆の「松」を掛けているわけです。

他に、「ふる」のように「降る」「振る」「古る」「経る」などいくつもの意味を表す言葉もあります。

ですから、親父ギャグを馬鹿にしないようにしましょう。

和歌にはどんな掛言葉があるか、探してみるのも面白いと思いますよ。

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